2月になりました

一応1月28日には桃の剪定は完了。

そのあと自分ちで食べる分のプラム、プルーン、ぶどうの剪定も完了。
さてりんごに行こうか、というところで降雪強風のため中断してます。そのへんの融通がきくところが農家のいいところ。


剪定の合間に親父と話していたことのメモ。
桃にしろりんごにしろ一番大事なのは土作りということ。

今の時期、果樹はすでに花芽を持っている。この花芽が形成されるのはいつかといえば去年の秋まで。花芽が充実していれば今年はいい実が成るし、それに合わせて剪定を厚くしたり薄くしたりもする。今年の収穫は去年の秋までで決まっていると云っても過言ではない。
じゃあ花芽を大きくするために秋のうちに肥料をぎっちりやればいいんじゃないかといえばそうではない。枝に蓄えられたデンプンと肥料のチッソが化合してたんぱく質となり、枝だけが伸びて逆に花芽の成長が阻害される。特に化成肥料は栄養分そのものになっているので、撒けば即吸収されるので花芽の形成期に施肥するのは危険。

そこで重要になるのが土。
適時に有機肥料を撒き、それが土によってゆっくり分解させながら樹に吸収されていくので枝と花芽とがバランスよく成長させることができる。その有機質を分解していく力を持った土を最初に作るのが大事だということ。
今の畑に親父が100t単位で肥料を入れて土を作ってから30年近く経つそうだが、いまだに余計な施肥をしなくとも樹・果実とも良好に育ってくれている。一度土をつくれば人間一世代は大丈夫だということだから、わたしの代でそろそろもう一度土を作りなさなければならないかもしれない。


聞いたことを頭で覚えてただけなので間違いを書いているかもしれない。
とりあえず「秋に余計な施肥はしない」「土作りが大事」というとこだけでも覚えておこう。